「DEEPCOOL GAMER STORM ASSASSIN III」の冷却性能を「i9-9900KF」で検証。
テスト環境
下記のパーツ構成で検証台(まな板)にて行う。映像出力はビデオカードから。クーラーはファンの回転数を抑える静音仕様のケーブルが付属しているが、今回は使用しない。室温は24度で、ベンチ中のファンの回転数は100%になっている。
クーラー「DEEPCOOL GAMER STORM ASSASSIN III」
Deepcool公式サイト
グリス「ARCTIC MX-4」
ザワード公式サイト
CPU「Core i9-9900KF プロセッサー」(殻割り無し)
インテル公式サイト
マザーボード「ASUS ROG MAXIMUS XI HERO (WI-FI AC)」
ASUS公式サイト
VGAカード「ASUS ROG-STRIX-RTX2080-O8G-GAMING」
ASUS公式サイト
メモリ「CORSAIR DDR4-2666MHz VENGEANCE LPX Series 8GB×2枚」
リンクスインターナショナル公式サイト
電源「Seasonic PRIME Ultraシリーズ 850W」
オウルテック公式サイト
冷却性能検証 定格クロック
動作周波数を定格クロックで検証した結果が以下のスクリーンショット。
コア電圧はAutoのまま。スコアは2000cb超えで、十分な性能。
冷却性能検証 オーバークロック
次に、動作周波数を全コア5.0GHz(倍率50、ベースクロック100MHz)コア電圧1.25V、オーバークロックした状態で検証してみる。CINEBENCH R15を5回連続で実行し、その時の温度を確認する。
コア電圧1.25Vであっさりと通ってしまった。ベンチ中は73~75℃辺りを維持していた。更に、5.0GHzのまま電圧を1.30Vに上げてCINEBENCH R15を何回か走らせてみたが、パッケージ温度は80℃を超えなかった。
しかし、コア電圧Autoで5.0GHzにすると、コア電圧は1.35Vまで上昇し、温度は90℃に達する。まだこの個体は良い方なのか、1.40V近くまで上昇する個体もあるようだ。9900Kが爆熱と言われる所以である。
設定を見直してやれば温度はある程度抑えられるし、余程のハズレCPUでも無い限り5.0GHzでの常用は「GAMER STORM ASSASSIN III」であれば可能だろう。ソルダリングではないCore i7-8086K(殻割なし)5.0GHz@1.26Vで検証したときは78℃だった。6コアから8コアに増えているにも関わらず、9900Kはソルダリングになったお陰で良く冷えている。
まとめ
Core i9-9900K(KF)は余程のハズレCPUでも無い限り電圧1.30Vで全コア5.0GHzは普通に回ると思うので、5.0GHzで常用するならハイエンドツインタワークーラーで問題ないことが今回の検証で分かった。色々試して概ね90℃を超えなければ常用は可能だろう。CINEBENCH R15はベンチマークの中では軽い部類なので、このソフトで85℃を超えるようならコア電圧を下げてクロックを落とすか、冷却に関して見直した方が良いと思う。
GAMER STORM ASSASSIN III以外のハイエンドツインタワークーラーで代表的なのは「Noctua NH-D15」や「CRYORIG R1 ULTIMATE」辺りだろう。これらはGAMER STORM ASSASSIN IIIと同等の冷却性能なので、見た目の好みで選んで良いと思う。コストパフォーマンスを重視するなら価格が安価な「GAMER STORM ASSASSIN III」が個人的におすすめ。