DEEPCOOL「GAMER STORM ASSASSIN III」を買ってみたので、取り付け方についてレビュー。
クーラー本体と付属品
・ヒートシンク
・140mmファン 2個
・ファン固定用ワイヤークリップ 6本
・インテル及びAMDソケット用バックプレート
・インテル及びAMDソケット用ブリッジ 各2本
・インテル及びAMDソケット用ネジ類
・ファンを静音仕様にする抵抗入りケーブル 2本
・ファン分岐ケーブル1本
・サーマルグリス
・クリーニングシート
・サーマルグリスを伸ばす用のプラスチックカード
・ロゴシール(クーラー上面に貼り付けるやつ) 2枚
・メタルエンブレム1枚
・プラスドライバー
・マニュアル
クーラー外観
フレームにはちゃんと防振ラバーが貼ってある。とても格好良いデザインのファン。
なんと、ヒートシンクの高さが仕様では165mmなのだが、実際に測定すると約168mmだった。たまたまデカイのが管理人の元に届いたのだろう。個体差があるのは分かるけれど、それにしても3mmって、個体差の範囲を超えてる気がしないでもない。
しかし、そんなことはどうでも良くなるほどの格好良さ。空冷クーラー史上最高のデザインだと個人的に思う。あまりに美しいので、たくさん写真を撮ってしまった。クーラー本体の品質はサイズの虎徹 Mark IIと同等。なかなか高品質だと思うが、製造時に付いた凹みや傷が少し目立つ。品質においてはNoctuaやCRYORIGには及ばない。神経質な人だと気になるかも。
上面の黒いパネルは光沢仕上げ。ヒートシンクはニッケルメッキ仕上げになっているので非常に美しい。
取り付け
マザーボード表側に固定する丸いナットは片側にプラスチックのシートが貼ってある。シートがマザーボードに接触するようになる。方向を間違えないように注意しよう。
バックプレートは樹脂製。インテルソケットのネジ位置を示す表記があり、反対側にはAMDソケットに対応するネジ位置の表記がある。
ネジは適度な抵抗で固定されるので、組付け中に落ちることはない。これは関心。
マザーボードにバックプレートを取り付ける。ネジ位置の制度は高く、難儀することは無い。
表側にクーラー固定用のプレートを取り付け。
プレートには方向がある。「CPU」の矢印が内側に向くようにする。サムナットを取り付けてプレートの固定は完了。
クーラー本体を取り付けるのでグリスを塗布する。今回は付属のではなく、定番の「ARCTIC MX-4」を使用する。もうひとつ巷で有名なクマグリスこと「Thermal Grizzly Kryonaut」があるのだが、MX-4はクマグリスよりも柔らかくて伸びが良い。更には拭き取りも楽なので、管理人はMX-4を愛用している。長期間組み換えしないようなパソコンには、クマグリスを使用している。冷却性能はクマグリスの方が優秀な気がする。
写真のようにど真ん中に米粒1.5個分くらいの大きさで十分。クーラーを載せれば綺麗に伸びる。心配性な人はヘラで伸ばすか罰天に塗り拡げておくと良いかも知れない。
インテル115Xソケットの場合、クーラーとCPUが接触する前にネジとプレートが接触する。押し付けながらドライバーを回さなくて良いので、すごく取り付けやすいし精神的にも良い。ネジは交互に均等に締め込んでいく。バネが付いているので最後まで締めよう。尚、ヒートシンクに前後の区別は無いので、どっちの向きで取り付けても同じ。
ファンにワイヤークリップを付ける。これがまた考えられているのか、クリップが上手く引っかかっているので手を離しても落ちないようになっている。
ヒートシンクとメモリのクリアランス
メモリスロット面からヒートシンクまでの寸法は49mmで、メーカー仕様では54mmまでの高さのメモリに対応している。しかし、これはあくまでヒートシンクまでの高さなので、54mmのメモリだと、ファンがヒートシンク上面より約23mm飛び出る。この状態のクーラー全体の高さを管理人の個体で計算すると 168mm+23mm=191mmになる。ヒートシンク高さがスペック通りなら188mm。ファンがヒートシンクより飛び出るのはビジュアル的に微妙なので、個人的には写真のようなロープロファイルのメモリがおすすめ。
ちなみに、クーラーが191mm程の高さになると、殆どのミドルタワーケースに収まらないと思う。管理人が使用している「Fractal Design Define R6」はそこそこ高いクーラーでも問題ないが、流石に191mmは入らない。「Fractal Design Define R6」の対応しているクーラー高さは185mmまで。
それと、右の写真の24ピンコネクタの位置を確認して欲しいのだが、ファンとのクリアランスがかなりギリギリ。このマザーボードでは5mm弱しかクリアランスが無いので、幅の狭いマザーボードだとファンと24ピン電源ケーブルが干渉するかも知れない。これは自分の使用しているマザーボードを確認した方が良いと思う。ファンをヒートシンクに取り付けたら完成!
取り付け完成
う~ん、でかい。
まとめ
品質においては及第点といったところ。価格もライバルであろう「Noctua NH-D15」や「CRYORIG R1 ULTIMATE」と比較すると安価。コストパフォーマンスでなら「GAMER STORM ASSASSIN III」の方が優秀かと思われる。まだ冷却性能を比較していないので何とも言えないが、既にレビューしているブログやサイトの検証を見ると「Noctua NH-D15」と同等以上の性能のようだ。